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いきいき職場づくり先進企業視察研修 株式会社たこ満

概要

 10月4日に菊川市を本社拠点に菓子の製造・販売を行っている株式会社たこ満の小笠本社・工場で視察研修を実施しました。

(内容)

(1)オリエンテーション

(2)工場見学

(3)講演 
 株式会社たこ満
  相談役 平松 きよ子 様

(4)質疑応答





ひとりのお客様の満足とひとりの社員の幸せ

 オリエンテーションとして、コーディネーターである中小企業診断士の富田哲弥氏から研修のポイントなどを伺いながらのスタートとなりました。続いて平松きよ子相談役による講演が始まりました。平松相談役は、平松季哲社長の奥様で、平松社長とともに同社の経営に携わってこられた方です。

○経営理念
 同社は、家族経営の菓子店として、昭和28年に平松社長の御両親が創業しました。その後、昭和52年に株式会社多古満(現・株式会社たこ満)を設立し、昭和55年に旧浜岡町(現・御前崎市)に法人設立後の第1号店を出店することとなり、当時専務だった平松社長が店長を務めることになりました。

 旧浜岡町への出店は会社としても一大決心でしたが、いざ出店してみると飛ぶような売れ行きで、商品はすぐに不足し、生産工場へ度々追加発注せざるをえないほどでした。しかし、そのことが思わぬ事態を引き起こします。
 店とは離れた場所にある工場へ、商品の売れ行きを十分に伝えることができないまま、急ぎの追加発注を重ねたことで、工場の社員たちは会社への不信感を募らせ、ついには、次々と退職していったのです。
 
 この事態に平松社長は大変苦しみます。そして悩んだ末に、「一人一人の社員さんがこの会社にいて良かったと思えるような職場でなければ、いずれ辞めていってしまうだろう。そして、一人一人のお客様が本当に満足してくれなかったら二度と店に来てくれないだろう。」という思いに至ったそうです。
 この経験から、同社の目指すべき姿が定まり、経営理念に「ひとりのお客様の満足とひとりの社員の幸せ」を掲げることになりました。

○デイリーニュース
 同社では、毎日、各店舗と工場で社員が日々の気付きや提案などを用紙に書き、本社に送っています。本社では、集められた日報の中から、情報を抜粋し、「アンサー」を付け、「デイリーニュース」として発行しています。これにより、現場の貴重な情報を皆で共有することができます。それぞれに付けられるアンサーには、経営理念「ひとりのお客様の満足とひとりの社員の幸せ」の落とし込みをして、その浸透を図っています。
 デイリーニュースは、社員の声を吸い上げるとともに、上司の思いを社員に伝える役割を果たしています。

○経営計画書
 同社では、パート社員も含め、社員全員が「経営計画書」を持っています。社員は経営計画に基づき、自らの目標を設定し、毎月、その実績と自分自身の行動に対する振り返りなどを記入します。社員が記入した経営計画書は、店長(製造部はリーダー)、部署内上司と社長が読み、それぞれがコメントを手書きで記入して返します。このようにすることで、社員一人一人の思いを社長まで届ける仕組みになっており、また、コメントを返すことにより、経営理念の浸透を図っています。 

コミュニケーションの活性化

○部署別ミーティング
 同社では、毎月1回、各店舗・各部署にて「部署別ミーティング」を開催しています。このミーティングは、パートの社員も含めて全員で行います。
 全員で意見交換を行うことで、「お客様目線」での商品に対する指摘や作業に対する改善提案など、様々な情報が共有されます。さらに、肩書きに関係なく互いの意見を交換することは、仲間意識を高めることにもつながっています。

○ありがとうカード
 同社では「ありがとう」の気持ちを社員同士でカードに書いて贈り合う、「ありがとうカード」の取組を行っています。年間で2,000枚以上のカードを書く社員もいます。
 もらったカードよりも、贈ったカードに価値があるという考えから、カードは複写式にして、贈ったカードが手元に残るようにしています。
 平松相談役は、「1日の行動を思い出すと、「ありがとう」は一杯あります。カードを書くことで、仲間への感謝の気持ちに気付くようになります。」とおっしゃいます。

○誕生日プレゼント
 同社では、社員の誕生日に、本人だけでなく、その社員の父母や配偶者にも、社長からのメッセージカードを付けたプレゼントを贈っています。
 平松相談役はその理由について「弊社の社員は、クリスマスや正月などのイベント時には、仕事で家にいることができません。家族の理解や応援があってこそ働くことができるので、社員の家族にも感謝の気持ちを伝えています。」とおっしゃいます。
 このプレゼントは、社員の家族への感謝の気持ちを育てるとともに、同社と社員との絆を深めることにもつながっています。

人材育成、誰もが働きやすい職場づくり

○たこ満の接客
 同社の接客方法は、ある女性社員との出会いがきっかけとなっています。
 高校を中退して入社した女性でしたが、学校に通う友人たちに、自分の働いている姿を見られるのが恥ずかしいからという理由で、店の外の掃除を嫌がったそうです。
 平松相談役は、その様子を見て、彼女が『少し早く社会に出て良かった』と思えるようにしたいと、お茶の出し方や挨拶の仕方などのマナーを丁寧に教えたのだそうです。この経験が、現在のたこ満の接客の土台になっています。

○新入社員教育
 新入社員教育は、入社当時の記憶が鮮明な1年又は2年上の先輩が「パーソナルコーチ」として指導にあたります。パーソナルコーチは、新入社員と交換日記でコミュニケーションをとりながら助言します。
 入社後すぐに行われる2泊3日の研修は、新入社員同士の結びつきを強めることと、社会人としてのマナーや商品に関する基礎知識を学ぶことを目的に行います。その後、配属先で研修を行った後、再度、合宿研修を行い、6月中旬に成果発表会を開催します。
 研修を通じて、新入社員は同社の経営理念やルールを学ぶとともに、仲間との結びつきを強め、先輩社員は、新入社員への指導を通じて成長していきます。

○誰もが働きやすい職場づくり
 同社は、社員の90%が女性で、勤務はシフト制です。シフトを組む際に、子どもの学校行事や自治会の仕事などがあれば、事前に申請をして調整することができます。産休や育休を取得した後は、パートとして勤務し、その後、正社員に戻ることもできます。

○新たな取組
 「障害のある方たちと一緒に働きたい」という思いから、平成28年3月に掛川市内にビュッフェレストラン「掛川森林果樹公園・アトリエ」をオープンしました。障害のある方でも無理なく自分のペースで働けるよう柔軟な勤務体系にしています。現在、障害のある方々がパート社員として活躍しています。
 
 平松相談役は、こうした同社のいきいきとした職場づくりの取組が、「定着率を高め、強い会社づくりにつながります。」と力強く語ってくださいました。

概要

 10月4日に菊川市を本社拠点に菓子の製造・販売を行っている株式会社たこ満の小笠本社・工場で視察研修を実施しました。

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