いきいき職場づくりでワーク・ライフ・バランス実現!静岡県わくわく働くナビ!

いきいき職場づくり推進

静岡県では、いきいき職場づくりを実現するため、企業見学レポートや、
ワーク・ライフ・バランス推進企業モデル化事業を実施しました。

推進企業モデル化事業 27年度モデル企業レポート 株式会社ISK「バースデー休暇導入の取組」

概要

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株式会社ISKは、浜松市西区にあり、スポーツカート場の管理運営事業を行っている会社です。車関係の製造業が盛んな西部地区という土地柄もあり、平日、休日を問わず利用客で賑わっています。

スタッフは、12人(浜松店舗、大阪店舗、奈良店舗合計)で、スポーツカートの整備をしつつ、接客対応業務に従事しています。
 同社では年次有給休暇の取得促進及び休暇制度の充実に取り組みたいという希望があり、本事業へお申込みいただきました。労働施策アドバイザーとの打ち合わせを重ねながら、『バースデー休暇』の導入と「勤怠管理の徹底、マニュアルの作成」に取り組みました。

<事務所概要> 
・株式会社ISK
所在地 浜松市西区佐浜町5757 

『バースデー休暇』を導入しました!

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○ 取組を決定!
 同社は、年中無休で営業を行っており、スタッフはシフト制で勤務しています。
 同社の管理職はスタッフに対し「自分の誕生日ぐらいは、家族・友人と過ごして欲しい」という考えがありましたが、誕生日に合わせての休暇は取りづらい状況であったため、『バースデー休暇』導入の取組を行うことにしました。

○ 取組概要
 取組当初は、スタッフの誕生月にバースデー休暇を1日付与し、人事労務担当者がシフト表に記載する方法により運用を開始しました。スタッフへの周知は、管理職からスタッフへ直接説明をするとともに、ちらしを事務所に掲示することにより行いました。

 しかし、実際に運用してみると、誕生日が繁忙期に重なる場合に休暇をとりにくいという状況が生じることが分かりました。そこで、より休暇を取得しやすくするため、取得可能期間を広げ、スタッフの誕生月及び前後1か月を含む期間で取得できるように取得方法を変更しました。
 また、シフト表への記載漏れにより休暇未取得となることがないよう、取得方法を、スタッフからの申請方式に変更して、確実に取得できるようにしました。

勤怠管理の徹底・「勤怠管理運用マニュアル」の作成

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○ 取組を決定!
 バースデー休暇の導入と合わせて、ワーク・ライフ・バランスの推進のため、勤怠管理等の社内ルールの周知・徹底にも取り組むことになりました。同社のスタッフは、アルバイトからの転換により採用しているため、改めて社内ルールを周知することとしました。

○ 取組概要
 周知のための方法として、勤怠管理に関する社内ルールをまとめた社内通達を作成すると共に、提出先や期限など休暇申請の方法等を分かりやすくまとめた「勤怠管理運用マニュアル」を作成しました。
 作成した社内通達は事務所に掲示をして周知を図るとともに、管理職から直接スタッフへ説明を行いました。

ワーク・ライフ・バランスへの取組を通じて

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○取組の成果について、同社の管理職とスタッフに伺いました。

・管理職のコメント
 バースデー休暇を設置・運用したことにより、スタッフ間の雰囲気が以前よりも良くなったように感じます。
 会社が決めたことであっても、一緒に働くスタッフの協力なしでは休暇の取得は難しいのが現状です。しかし実際に運用してみると、バースデー休暇を、会社からではなくスタッフみんなからのプレゼントとして考えてくれ、まだ運用開始から2か月ですが、開始以後に誕生日を迎えたスタッフは全員取得することができました。
 今後もこの雰囲気を崩すことなく、全スタッフが取得できるよう継続させたいと思います。

・スタッフのコメント
 先日初めてバースデー休暇をいただきました。これまでは誕生日も普段通りに仕事でしたが、今年からバースデー休暇が設置されたことにより、久し振りに家族と一緒に楽しい誕生日を過ごすことが出来ました。

○取組を通じて
 「バースデー休暇」導入の取組では、制度の運用後に、より利用しやすい制度にするため、その内容を一部変更して実施することとなりました。制度を活用させるためには、その利用状況を踏まえて、ルールの見直しをしながら運用していくことが重要だと感じました。
 同社では、スタッフの皆さんが仕事に熱意を持ち、いきいきと仕事をされているのが印象的でしたが、今回取り組んだ「バースデー休暇」の導入は、プライベートの充実につながり、更に仕事への好影響が期待できます。「休暇制度を充実させたい」とお考えの企業では、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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